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長い長い郵便屋さんの話

長い長い郵便屋さんの話
劇団たんぽぽ

演出からのメッセージ

郵便屋さんは今日も歩いている

カレル・チャペックさんは、もう七十年余り前に亡くなった、チェコの作家です。
はじめはジャーナリストでしたが、小説を書き、お芝居を書き、童話を書き、すてきなエッセイをいっぱい書きました。
今はやりの(ロボット)という言葉を発明したのもチャペックさんです。この『郵便屋さんの話』は、チャペックさんの書いた九つの童話の中でも一番有名な、ということは世界中の子どもたちに一番愛されている物語です。
子どもたちは、郵便屋さんを大好きです。それは、郵便屋さんが遠いところからの便り運んでくるからでしょう。
その便りには、遠くにいるだれかのことばが、思いが、心がつまっています。それを読むと、文字の向こうに、それを書いた人が、浮かんで見えてきます。 そういう手紙運んできてくれる人だから、子どもたちは郵便屋さんが好きなのです。そんな子どもたちが、「こんな郵便屋さんがいたらなあ」と思うような郵便屋さんをチャペックさんは、子どもたちのために書いてくれました。
このお話で、もう一つすてきなのは、妖精たちです。
「妖精はどこにでもいる。郵便局にだっている」ということば、ひょっとするとそうかもしれないと思っただけで、心のなかに明かりがついたような気になって、わくわくします。それに手紙のなかみによってあたたかさがちがうなんて、考えるだけで胸がキュンとなります。
チャペックさんの書いてくれた郵便屋さんは、今日も世界中を歩いて、私たちのところに夢をはこんでくれているのです。

【演出:ふじたあさや】

お話

真夜中の郵便局。妖精たちが、楽しそうに遊んでいます。

まだ配達されていない手紙で、ゲームをしているのです。どんなゲームかって?
それは手紙のあたたかさを比べるゲーム。   

妖精たちは、言います。「心のこもった手紙はあったかい。心のこもっていない手紙は冷たいんだよ。」と。

なんと、妖精たちは手紙にさわっただけで、心がこもっているかどうか、わかってしまうのです。
さらにおでこに当てれば何が書いてあるかまではっきり読めてしまう!

そんな遊びをしているところを、この郵便局で働いているコルババさんが見てしまいます。
そして、妖精たちと一緒に遊ぶうちに、コルババさんにも手紙のあたたかさの違いがわかるようになるのです。

ある日、コルババさんは、とってもあたたかい宛名のない手紙をみつけます。妖精たちに読んでもらうと、フランティークという青年が、マジェンカという少女に書いた結婚の申し込みの手紙でした。
でも、住所がわかりません。
「わかりました!わたしが、国中を歩き回ってでもマジェンカさんをさがします!」
コルババさんは、手紙を持って、マジェンカさんをさがしに出かけていきます。
「こんな大切な手紙、届けないわけにはいかないよ。」

はてさて、コルババさんは、無事マジェンカさんを見つけることができるでしょうか?

長い長い郵便屋さんの話
原作:K.チャペック 脚本:松下哲子 演出:ふじたあさや
音楽:川崎絵都夫 美術:池田ともゆき 振付:佐久間尚美
衣装:坂本真彩 音響:山北史郎 照明:坂本義美 歌唱指導:信太美奈 制作:上保節子
舞台写真
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感想

子ども達から届いた感想

わたしは、長い長い郵便屋さんの話を見てとても感動しました。とくにコルババさんの「なんとしてもこの人に届けなきゃ」という気持ちがちゃんと伝わり、楽しい、悲しい、びっくり、うれしいの気持ちがとても分かりました。そしてコルババさんの勇気が伝わりました。
またぜひ見てみたいなと思いました。おもしろかったです。そして手紙のあったかさもわかりました。

静岡県浜松市 K小学校 6年 S・Wさん


フランティークが住所も書かずに出した手紙をコルババさんは1年と1日もかけてまでマジェンカさんのところまで届けるなんてすごいと思った。フランティークさんはすごくいそいで手紙を書いたんだと思った。
コルババさんは雨にも風にも負けないで手紙を配ってるなんてすごいと思った。

静岡県浜松市 N小学校 3年 T・Sさん



コルババさんも手紙のあたたかさが分かるようになってすごいですね。
私も遠くになかなか会えない友だちやいとこ、親せきがいるので、ようせいさんたちにハートのAだと言われるようなあたたかい手紙を書きたいです。うそは書きません。相手がもらってうれしい、あたたかい手紙を書きたいです。

静岡県掛川市 K小学校 4年 M・Kさん


コルババさんはすごくおもしろくて楽しかったです。それにすごく心のやさしい人だと思います。妖精が見えたり手紙の温かさが分かるのがすごいなあと思いました。
その温かさが分かるから、あて先がなくても届けようと思ったんじゃないかと感じています。
コルババさんが一生けんめいあきらめないでマジェンカを探したから、フランティークと結婚できたんだと思います。一通の手紙が一生を決めるということがすごく感動しました。

静岡県浜松市 E小学校 6年 S・Rさん


心に残るとてもいいお話でした。わたしも郵便屋さんの気持ちが分かる気がしました。手紙に温度があるなんてすばらしいことだなと思いました。
郵便屋さんが手紙をさわって温かいと感じるのは、郵便屋さんの心も温かいんだと思います。
手紙をとどける間、道草をいっぱいしたけれど、その分、人の役に立つことを郵便屋さんは、たくさんしていました。感動と楽しさがつまったお話でした。
わたしの心の中は今でも温かいです。
本当にありがとうございました。

静岡県袋井市 K小学校 6年 Y・Tさん


先生方から届いた感想

・大変すばらしい劇でした。というのは、今回の内容が私たちが忘れかけていたものを思い出させて下さったり、子どもたちに手紙のよさを上手に伝えて下さるものだったからです。ただ楽しい劇というものではなくメッセージがはっきりしていた劇であったのが良かったです。
・劇のオープニングで使われていた楽器が様々な音を奏でていて、これからどんな話が始まるんだろうとわくわくさせられました。人のために自ら奉仕する心、あきらめない気持ち、心温まるストーリーの中に、自分自身の行動を振り返り鑑賞することができました。
・メールやパソコンで手紙が伝わる今こそ、手書きの手紙の良さやぬくもりを改めて感じさせる内容で感動しました。
・質の高い内容でたいへん良かったと思います。

静岡県浜松市 M小学校


手紙という身近な(今は少し身近でなくなりつつあるが…)ものを題材に人の心の内側をたくみに表現していただきました。情感のうすい社会にこのような「生のあたたかさ」見れたのは子どもにとってすばらしい宝物になることでしょう。どっぷりと一緒に過ごせるあのような時間は豊かな文化につながると思います。
(子どもたちは)御礼の手紙を書いている時も、紙にさわりながら「ぼくの手紙あったかくなったかなー」と心をこめていました。

静岡県伊豆市 O小学校


・情報化時代の中で、本当の意味の心のつながりや真のかっこよさを伝える内容で、子どもたちの心を揺さぶるものだったと思う。
・コルババさんと妖精さんとのやりとりの場面、吹雪の場面の大きな布、効果音のやり方を実際に見せるなど、演出がとても工夫されていた。

静岡県袋井市 K小学校



・本当の心の温かさが伝わってきて、心に響く、よいお話でした。
・コルババさんの誰にでも優しい心に感動しました。
・ステージが近く感じる参加型の劇でとても楽しめたと思います。
・「あきらめないことって大切なんだ。」と思って歌手になる夢を追いかけるねと家ではりきって練習していた子がいた。
・今日のようなお話がとても今の子どもたちにはメッセージとして必要です。お話の中で演じてくれることが何よりも心に響くメッセージとなりますので今後もそのような傾向の話をお願いいたします。

静岡県磐田市 T小学校



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