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主な上演作品

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宝さがしはふたりで

宝さがしはふたりで
劇団たんぽぽ

演出からのメッセージ

最近、道を歩いていて驚く。歩く人歩く人、ほとんどの人がケイタイ電話を見つめている。誰かとつながってはいるのだろうが、ほとんど遮断された世界にいる。
何でもかんでも、コンパクトになっていく時代だ。電話も小さくなり、ケイタイできるようになった。無駄と思われるものはそぎおとされ、時間も短縮され、合理的になっていく。
便利になるということは、生活するには大変うれしいことだ。今さら、不便に戻る気も、もどれる気もしない。でもその一方で、失っていくものも、たくさんあるだろう。人間同士のつきあいも、どんどんコンパクトになっていくように思う。
出会う人の数だけ、学ぶこともある。
この「宝さがしはふたりで」には、源吉という老人が出てくる。主人公のヒロシという少年は、この老人とかかわることにより、今まで自分の知らなかった世界を知る。
人と関わり、対話をし、同じ時間を共有するということ。人を見つめ、見守り、人を愛するということ。便利、コンパクトになっていく世の中で、見すてられ、見失われていってしまうことではないか…。
そんな世の中になってしまわないように…。
と、こんなことを、このお芝居の稽古中に、演じる役者に語っている。
でも、観ている観客の方達には、こんな理屈より思いっきり楽しんでもらえればいい。そして、少しだけでも、こんな想いが届いてくれたら…。

【演出:坂本義美】

お話

宝物って…なに?手書きの地図を頼りに宝探しに出発だ!

夏休み、ヒロシとサヤカの兄妹は、おじのタダオの住む島に遊びに行くことになった。おじのタダオはヒロシをなんとか外に連れ出そうとする。
ところがヒロシは、友だちとのメールに夢中。しかし電波が…。
そして、友だちからの連絡もだえた。孤独にうちひしがれるヒロシ。
と、桟橋でおじいさんに出会う。死んでいるはずの妹を待ち続け、毎日、妹への手紙をビンに入れ、海に流している。
そのおじいさんはサヤカを妹とまちがえて、かくした宝を探しに行こうとサヤカをさそう。
おじいさんとサヤカ、そしてヒロシもくわわり、宝さがしの冒険がはじまる。
宝って何?ヒロシとサヤカのみたものは?!

宝さがしはふたりで
原作:浜たかや(くもん出版刊) 脚本:久野由美 演出:坂本義美 監修:ふじたあさや
音楽:遠山裕 美術:矢羽田輝伸 振付:沙和あいこ
衣装:山土井志麻 音響:山北史郎 照明:真野亮文 制作:上保節子
舞台写真
宝さがしはふたりで 舞台写真
宝さがしはふたりで 舞台写真
宝さがしはふたりで 舞台写真宝さがしはふたりで

感想

子ども達から届いた感想

今日のお話は、兄妹がおじいさんのために、宝さがしの旅に出発するというのでした。
最初二人はケンカばっかりしていたけれど、楽しい宝さがしが始まって仲良くなって良かったなと思いました。
おじいさんのためにも一生けんめい協力してくれるところもえらいなと思いました。私だったらそんな勇気はありません。宝さがしじゃなくても、お年寄りの人達を助けることもはずかしくて出来ないけど、あの兄妹はすごいなと思いました。だから私も、こまった人がいたら、勇気を出して声をかけてみたいです。
またたんぽぽに来てほしいです。今度は何をやるか楽しみです。

静岡県静岡市 T小学校の生徒さん


ぼくが一番すごいなあと思ったのは、一つ目の巨人を戦ってたおすところです。パチンコでたおすところは迫力があったので一番印象に残りました。
また想像で山になったり、家の中になったり、洞くつになったりして、すごいなあと思いました。

静岡県浜松市 K小学校 6年 M・Mさん



わたしが一番印象に残っているところは、おじいさんがずっと妹のことを思い続けているということでした。わたしにも弟と妹はいるけど、そんなふうには考えず、いつも妹とケンカばかりでした。だから、あらためて弟や妹の気持ちを考えようという気持ちができました。
これからは、妹や弟にやさしくしてあげたいなあと思いました。

静岡県伊豆の国市 O小学校 5年 K・Hさん


私は劇を見て、げんきちというおじいちゃんが、死んでしまった妹のことをまだ生きていると信じ続けて、ペットボトルに手紙を入れて海に流している場面がとても心に残る場面でした。
さやかとさやかのお兄ちゃんが、げんきちおじいちゃんと宝物さがしに出かけて行って、いろいろなことがあったけど、最後にはげんきちおじいさんのとっても大切な宝物を見つけることができ、さやかもお兄ちゃんもげんきちおじいさんもよろこんでいたけど、一番うれしかったのは、げんきちじいさんだと思います。
とても心に残るげきで楽しかったです。

静岡県浜松市 K小学校 5年 K・Aさん


先生方から届いた感想

間近で観ることができ、迫力がありました。
現代社会の課題を子どもの世界におきかえて伝えようとしてくださり、考えさせられるテーマです。保護者にも、観ていただけばよかった内容でした。
どの子も、くいいるように観ており、心に残る観劇となりました。
また、子どもなりの視点にもとづき、それぞれが考えることができて良かったです。

静岡県静岡市 T小学校


携帯電話のメールでしか、友達をつくれない、話が出来ない、今の子どもとして遊びといえば、テレビゲームのソフトでつながっている現代の子どもに対して、自然の中で遊ぶ楽しさや互いに思いやる大切さを、子ども達にわかりやすいストーリーで語りかけ最後に感動の場面が設けられており、子ども達の今の自分の生活を見直させるのにもとてもよい教材になったと思います。
(子ども達は)自然と手足が動いたり、言葉が出てきたり、物語の場面やストーリーに反応しており、一人一人それぞれ感じる部分が多くありました。

静岡県浜松市 H学校


いつもすばらしい劇をありがとうございます。
今の時代をしっかりつかんだ深みのあるお話に感動しました。

静岡県菊川市 O小学校



・元気一杯の踊りや声が、子どもたちにも参考になった。
・メールの返事がないと心配になるヒロシは
本校の児童とは実態がちがうように思ったが、妹からの連絡(帰り)を待つおじいさんと重なり、心情を理解できたと思った。

静岡県下田市 A小学校


・ストーリーがわかりやすくてよかった。
・学年相応に反応する場面があり、良かった。
・子ども達はよく見ていた。それぞれ分かる範囲で楽しめた。
・声の大きさに感動し、あれくらい声を自分も出して発表したいと書いている子がいます!
・子どもたちは、毎回たんぽぽを楽しみにしているようです。

静岡県藤枝市 T小学校




現在上演中の作品

宝さがしはふたりで
ルドルフとイッパイアッテナ
長い長い郵便屋さんの話
100万回生きたねこ
赤ガラス大明神
夏の庭
お話あのね



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