それぞれの学年、発達段階で楽しめ、学ぶことができる内容だったと思います。
 人を思いやるということについて考えた子、友だちの大切さについて考えた子や勇気について考えた子など、それぞれ、自分の経験と重ねながら見ることができたのではないかと思います。
 劇中何度も笑いや歓声が起きていて集中してみていたように思いました。観劇後の子どもたちの感想を聞くと、思った以上に登場人物の名前や特徴を覚えていたりしたので、それだけ入り込んで観ることができていたのでと思います。
                                           静岡県磐田市 I小学校

 おもしろおかしい登場人物がたくさん出てきて、笑い声がたくさん聞かれ大変よかったと思います。そんな中にも、みんな悲しみやつらさを抱えていながらも、それを乗り越えようとしている姿や仲間を思う優しい気持ちなど様々な心にぐっとくるようなテーマが含まれていて、大人も子どもも楽しめる内容でした。また、たくさんの歌が入っているのもいいですね。 
 低学年の子たちは、本当に本の世界に引き込まれたように、登場人物と会話したり、反応していましたね。大きい子たちも、それぞれ気に入ったキャラクターがいたようで、ついセリフを口ずさんだりしていました。とても集中して観ていて、楽しんでいたと思います。
                                            静岡県島田市 S小学校
先生から届いた感想
子どもたちから届いた感想
『ふしぎの森のヤーヤー』のふしぎさ   
                 演出/ふじたあさや
 『ふしぎの森のヤーヤー』は、本当にふしぎな物語です。大体登場するのがこの世にいそうもない奇妙キテレツなイキモノばかりですし、おまけにこのイキモノたちは、わけのわからないことをいい、説明のつかないおこないをします。まさに「へんな」イキモノばっかり出てくる「へんな」お話です。
 私はいま、わざと「ふしぎな」と書かずに「へんな」と書きました。もしだれかを、「へんなやつ」というと、友達になりたくないとか、口をききたくないとか、つきあわないでおこうとかいう気持ちが伝わってきます。でも「ふしぎなやつ」というと、そのふしぎさのわけを知りたい、わかりたい、できることなら友達になりたいという気持ちが伝わってきます。
 ここに出てくるイキモノたちは、きっとある人たちからは「へん」と言われるイキモノたちです。でも原作者は「ふしぎ」と言う言葉を選んでいます。
 そこで気がつくのです。原作者がえがいていいるのは、じつは今の子どもたちなのだと。他人ともかかわりが持てず、自分を閉ざしてしまったり、劣等感をおどけることで隠すのが、生き方の一部になってしまったり、そうした心の病をかかえこんで、人とのかかわりを失ってしまった子どもたちが、今私たちのまわりには大勢います。「へんなやつ」で塀の向こう側に追いやりがちな、そういう子どもたちの心の錠を、この原作者は「ふしぎ」というキーワードで開けようとしています。内田麟太郎さんは、幼名をヤーヤーといったにちがいありません

 
作品名
 私は、このげきを見てヤーヤーは、みんなにやさしいなあと思いました。わけは、こりごりさんがこまっているときや、アコ(かなしみさん)がこまっているとき、本気で笑ったり泣いたりしていたからです。私は見ていてすごくいい人だなぁと思いました。私はげきの中で一番感動したのは、コリゴリさんが、みんなにおうえんされて飛んだのが感動しました。いつも「しらねえ」「しらねえ」としか言わないシラネエさんが、「コリゴリ飛ベ!」と言って、(コリゴリさんが)飛んだのでじーんときました。「ふしぎの森のヤーヤー」はすごくいい作品だと思いました。また来てほしいと思います。
                                        静岡県浜松市 k小学校?年生さん

 ヤーヤーは、おさんぽがすきな元気なうさぎです。おさんぽんのとちゅうで、いろんな人に会いました。ヤーヤーは、自分から、声をかけて友だちをたくさん作りました。ヤーヤーが、みんなとあそんでいて、とっても楽しそうでした。
 声をかけてくれるのをまっているんじゃなくて、自分から声をかければ、友だちがたくさんできるんだなぁと思いました。わたしもヤーヤーみたいに友だちをたくさん作りたいなぁと思いました。
                                        静岡県浜松市 K小学校 3年生さん

 コリゴリさんへ
 きょうは、げきを見せてくれてありがとうございました。また、見せてください。
 コリゴリさんは、ほんとうはとべるとりだったんですね。(とべたのは)それはわたしがおうえんしたからだよ。いつでもおうえんしているよ。コリゴリさんは、とべたんですね。わたしも、とびたいなー、と思いました。
                                        愛知県名古屋市 H小学校 2年生さん

 
ふしぎ ふしぎ
 ふしぎの森にすんでいる
ふしぎな ふしぎな動物たち。
 
  ヤーヤーと仲間たちの
    こころの旅がはじまります!

<2010年4月より上演>
トップページ 主な上演作品

  トップページ 主な上演作品

原作/内田麟太郎(金の星社刊)  脚色/松下哲子
演出/ふじたあさや         音楽/川崎絵都夫
美術/高畠純・ふじたあさや・中矢恵子・矢羽田輝伸
振付/坂東冨起子           音響/山北史郎
照明/坂本義美
制作/上保節子

            
おはなし
 ずーっと、ずーっと南のほうへ行ったところに、ふしぎな森がありました。とってもふしぎな動物ばかりが、すんでいる森なのです。
 たとえば・・・・
 りっぱな羽はあるのに飛ばない鳥のコリゴリさんとか。
 いつもひとりごとばかり言ってるヒトリゴトさんとか。
 何を聞いても「しらねえ」としか言わないシラネエサンとか。
 ほかにもいっぱい。
 そして、この物語の主人公、ヤーヤーの親子もすんでいました。
 ヤーヤーはさんぽが大好き。
 さんぽの途中でいろんな動物たちに出会います。
 そして出会うことで、少しずつみんなの秘密が・・・。
“コリゴリさんはどうして飛べなくなっちゃったの?
ヒトリゴトさんがひとりごとしか言わないのはなんで?
シラネエさんってどんな人?”
 ふしぎがりやのヤーヤーの、「なぜ?」「どうして?」「なんで?」の言葉が、みんなの心のとびらをたたきます。
  ヤーヤーと仲間たちのすてきな出会いの物語。
 
     ふしぎの森のヤーヤ