今回の劇は、私達も共感できるような内容でした。はじめに勉強してばかりの生活をしているところを見て、あぁ、私達と同じだなぁと思いました。
 タケルが死んでしまった時の3人の心情には共感しました。私もし大切な友だちが突然死んでしまったら、何をしたらいいのか分からなくなってどうすることもできないと思います。でも3人はそこから行動をし始めるのですごいなと思いました。
 また。ノブが落ちて天命水を探すのをあきらめかけて、それでもまた探し始めるところに感動しました。けがをしても、タケルとの約束を果たそうとするところに4人の絆が感じられました。
 そして天命水を見つけたというところでまた感動したし、安心しました。私自身が主人公になったかのようにドキドキして引きこまれました。
 この劇を鑑賞して、友達がいるというのはやっぱりいいなと思いました。時にはけんかもするけど、互いにはげまし合えるというのは幸せなことだと感じました。私もこの4人のように、友達のために行動できるような優しい人になりたいなと思いました。とても感動するお話でした。
                                  静岡県浜松市立 K中学校2年生さん
 今回の「永遠の夏休み」はすごく仲の良い4人の言葉のやりとりに心を打たれました。こうやって仲たがいして、仲直りして、強い友情はできていくのかと思いました。
 私が1番気に入った場面は3人が山の中に入って、ノブさんが「立てない」と言った後の場面です。3人のタケルさんに対しての想いや、3人が協力しているところに感動しました。タケルさんが亡くなってしまったのはとても悲しいことだとしても、それを糧としていけるのが良いと思いました。
 この劇を見ている間に、私は昔の友達を思い出しました。別れてからそれっきりの友だちだけど、確かに、ずっと私の心の中では笑ってくれていて、久々に側にいてくれるような気がしました。
 “1人じゃない”これが今回、劇団たんぽぽの方達が一番伝えたかったことだとしたら、確かに伝わったことだと思います。どんなに離れていたとしても、覚えていればきっと心の中で笑ってくれていて、自分と繋がっている温かい存在でいてくれるのだと感じました。「感動」の一言では済まされない程素敵な劇でした。今日は本当にありがとうございました。
                                 静岡県浜松市立 K中学校1年生さん
子ども達から届いた感想
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原作/折原みと(ポプラ社刊) 脚色/久野由美
演出/ふじたあさや      音楽/川崎絵都夫
美術/池田ともゆき       照明/坂本義美
音響/山北史郎        衣装/山土井志麻
制作/上保節子

永遠の夏休み 舞台写真
STORY
 塾通いで終わるはずの夏休み。
どこか不安げで、スッキリしない空。
 だけど。あの日、
祥太、アツシ、ノブの三人は、こんなにくすんだ空とは違う、
ぬけるように青い、本物の夏空の下にいた。
   “天命川”でのキャンプ。
隣にはたくましい笑顔の親友、タケルがいた。
四人で過ごす夏休み。 
 真夜中の星空の下で交わした約束。
 “来年の夏、またここに来よう。
  伝説の水「天命水」を探すために”
 しかし、その約束は果たされる事はなかった。
そして親友タケルの死。
 「ぼく達がタケルとの約束を破っていなかったら」
 「あの夏、一緒に天命水を探していたならば」
“タケルは死なずにすんだのに”
 後悔にさいなまれる3人。
親に内緒で、天命水を探す冒険に出る。
タケルと自分達をつなぐ最後の絆。
タケルへの唯一の罪ほろぼし。
それは天命水を探すこと。
 3人は「白鷹山」を登る。
長く辛い道のりの末、
3人は、今はもういない親友からの最後の贈り物をうけとることになる。
永遠の少年たち     演出/ふじたあさや
 
 『永遠の夏休み』は、子どもたちに一度は読んでもらいたい小説だ。かつて『路傍の石』や『次郎物語』がそうであり、『チボー家のジャック』がそうであったように、やがて近づく〈大人になる日〉への期待と不安を胸におどらせる季節に、生きるということはどういうことか、子どもから大人になるとはどういうことか、人は何のために生きているのかを、考えさせてくれる小説である。もちろん完成度からいえば、山本勇三や下村湖人、マルタン・デュガールには及びもつかないが、そのような役割を果たす文学をつくりたいという、この作者の志の高さは、きちんと彼らに並んでいる。
 ここに描かれている少年たちは、いずれも典型である。いじめにおびえる少年も、母親との確執に疲れ果てる少年も、虚像を演じ続ける少年も、どこにもいる。彼らの鏡のような役割を演じるタケルも、幼馴染の従姉妹というまぶしい存在も、やはり典型といってよい。いわば彼らは、いつの世にも存在する永遠の少年たちといってよい。そして彼らを取り巻く現実は、いつの世も変わらぬ日本型の競争社会なのである。その現実に押し流されることなく、明日を見つめて生きるにはどうしたらいいか。劇は静かに彼らの行方を見つめ続けるのである。
 脚色の久野由美は、またいい仕事をした。テーマに共鳴する俳優集団が、よってたかって物語の世界を観客である生徒たちに手渡すという新しいスタイルを試みて、成果をあげている。
 美術の池田さん、そして音楽の川崎さんとは、『長い長い郵便屋さんの話』以来のお付き合いである。今回もまたアイデア豊かなご提案をいろいろ頂いた。『長い長い郵便屋さんの話』以来のお付き合いである。今回もまたアイデア豊かなご提案をいろいろ頂いた。長いお付き合いの照明の坂本さん、音響の山北さんにも、いつもながらお世話になった。記して謝意を表したい。

永遠の夏休み 舞台写真
作品名