鬼っていったい何だろう?
鬼っていったいどこにいる?
フエフキとうげに、1ぴきのおにがすんでいた。おには、むかしからおかしなしてると、きまったもんだが、このおには、とくべつおかしなかおのおにでな。
山の墓場で、目の見えない娘。ゆきを出会ったベッカンコおには、たちまちゆきが気に入った。目が見えないばかりに、村の子どもにいじめられていると知ったおには、ゆきをさらって山の中へ。
足跡から。ゆきをさらったのは鬼だと知った、ゆきの猟師のお父は、鬼を撃ち殺してやろうと探し回る。
初めは怒っていたゆきだったが、ベッカンコおにのやさしさに心動かされて、おにのカカになった。ゆきは初めて愛する人の顔がみたいと思うようになった。
それと知ったベッカンコおには、山の神の山母さまに、
「ゆきの目を開けてやりてぇ。どうしたらいいだ?」
と相談する。
山母さまが授けてくれたのは・・・?
そして、その時、お父の鉄砲は?
♥アンケートより
・笑いあり、涙あり、小さな子どもでもわかりやすく、でも考えさせられる内容でとっても素晴らしい公演でした。
・ベッカンコおにがゆきに情景を話している姿や、ゆきがそれを一生懸命イメージを受け取ろうとする姿が、愛しくて美しく見えました。
・とても胸にささる話でした。自分の中にいる鬼の存在をあらためて考えさせられました。
・子どもたちの物語の入っていきやすさと、メッセージ性が両立された劇だった。
・子どもの頃に読んだ絵本のようで、小さい頃に戻れた気がしました。温かい気持になれた。楽器も歌も目の前で演奏されていて、臨場感がありました。
原作/さねとうあきら 脚色・演出/ふじたあさや
音楽/川崎絵都夫 美術・絵/池田ともゆき
振付/酒井麻也子 衣裳/加納豊美
照明/坂本義美 音響/山北史郎
制作/上保節子
<新作>
ベッカンコおに