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赤ガラス大明神 (2008年9月より上演)

赤ガラス大明神

演出からのメッセージ

〈劇団たんぽぽ〉の冒険

さねとうあきらさんの創作民話の主人公は、みんな少しずつ不幸せをかかえています。『ベッカンコおに』の〈ゆき〉は、母親を亡くした盲目の少女ですし、〈ベッカンコおに〉は鬼の役目も果たせないできそこないの鬼です。『おこんじょうるり』のなかで、腹へらしの子狐と心を通わせるのは、盲目のイタコばばさまです。

不幸せをかかえた者には、ほかの不幸せをかかえた者の悲しみが見える――さねとう民話の底にある、この下積みの弱者に注がれるあたたかいまなざしは、『赤ガラス大明神』にも、ちゃんと流れています。羽根が赤いばかりに半人前扱いされた赤ガラスだからこそ、父の留守に病む母をかかえたシカの苦しみを理解し、水不足になやむ村人の苦しみをわがこととできるのです。

『赤ガラス大明神』は、〈たんぽぽ〉では二回目の舞台化です。
今回は、ありそうもないこの物語を、あって欲しい物語にするために、伝統演劇の知恵を借りることにしました。どんな荒唐無稽な物語でも舞台の楽しさに置きかえてしまう狂言の力に学ぶことにしたのです。幸い、大蔵流狂言師・善竹富太郎さんのお力を借りることができました。もとより付け焼刃でどうにかなる世界ではありませんが、この経験で、狂言も演劇の一つだと思えるようになれば、もっと大きな演劇の世界が〈たんぽぽ〉の前にひらけてくるのだと思います。その意味で、これは〈劇団たんぽぽ〉の冒険です。

【演出:ふじたあさや】

お話

山奥のジロベエ谷に赤いカラスが住んでいました。
羽の色が赤茶けているものだから、
仲間のカラスからは、赤ガラスと呼ばれ嫌われていました。

大雪の降る正月のことでした。仲間のカラスから命令され里へ食い物探しに行った赤ガラスは、ほこらにお供えしてある、あずき餅を見つけます。
しめた!とばかりにあずき餅に近づくと、「神様、待ってただよ」と声がしました。
それはシカと名乗る小さな女の子。正月に、山のほこらにあずき餅供えておくと神様が来て何でも願い事叶えてくれる。死んだばっちゃが言ったその言葉を信じ、神様に会いたい一心でほこらに来たと言うのです。
「神様、おらの願いをきいてけれ。お母の病気治してやりてえんじゃ」
神様に間違えられてしまった赤ガラスは、戸惑いながらもシカの願いを叶えようと必死になります。赤ガラスはうれしかったのです。自分を頼ってくれることが。
そして夏になりました。雨の降らないその村は、ひどい日照りになり、食べる物もなくなりました。シカは赤ガラスに向かってこう言いました。
「生まれ変わったらカラスになりてえ。カラスになって、おめえ様みたいな村の守り神様になるんじゃ、そんでな、村に水ザブザブ流してやりてえ」
その言葉は赤ガラスの心に響きました。
「おらなってやる!村の守り神様になってやる!水ザブザブ流してやるぞ!」
シカのために、村の人たちのために、赤ガラスは必死に水を求めますが……。

原作:さねとうあきら 脚色:久野由美 演出:ふじたあさや 音楽:川崎絵都夫 振付:坂東冨起子
照明:坂本義美 音響:山北史郎 美術:矢羽田輝伸 衣装:山土井志麻 狂言指導:善竹富太郎
制作:上保節子
舞台写真
赤ガラス大明神 舞台写真
赤ガラス大明神 舞台写真
赤ガラス大明神 舞台写真
赤ガラス大明神 舞台写真

感想

子ども達から届いた感想

今日見せていただいた『赤ガラス大明神』はただのカラスと同じ大きさなのに、とても大きな心を持っていて、最初はただのどろぼうガラスかと思ったら、とても心のやさしいカラスだと分かって、最後にはとても感動しました。
シカや村のみんなのために、竜神のために、大岩を動かそうとして、ケガをしていても必死に岩を押し続けていて、とても大きな心の持ち主だと思いました。そして、シカたちのやさしい気持ちは、ぼくたちにも伝わりました。
そして、途中や最後にあった歌もとてもおもしろかったです。
よくばりな長者の家来も心が変わり、シカといっしょに赤ガラスを助けようとしていてすごいと思いました。
『赤ガラス大明神』はおもしろくて、たのしく、かなしいお話でした。また次のげきをたのしみにしています。

愛知県岡崎市 D小学校 4年 H・Sさん


赤ガラス大明神のげきを見て、少しかなしい話だと思いました。
なぜなら、赤ガラスは、みんなとちがって、赤色だからみんなにきらわれているからです。でも、シカに会ってから、村の人と仲良くなって良かったです。竜神とも協力し合って雨もふらせました。
赤ガラスは、いつでも村人の平和を願っていたので、本物の神さまじゃなくても、村人にとっての神さまだなぁと思いました。

愛知県岡崎市 D小学校 4年 O・Mさん


わたしは、はじめてたんぽぽげきだんを見て、声の大きさ、音の出し方がうまくわかったし、はじめは、からすはすこしわるかったけどだんだんやさしくなってきて、動物でも命の大切さがわかりました。  
シカちゃんもお母さんのために、さむいときもあついときもがんばってお母さんを助けようとしたのがすごいと思いました。

静岡県浜松市 K小学校 3年 S・Yさん


先生方から届いた感想

・ストーリー的にもとてもわかりやすく、低学年の子どもたちもしっかり内容がわかったと思います。「だれかのためにがんばる」「みんなの喜ぶ顔が見たい」そういう赤ガラスの姿に、私達教師もたいへん感動し、また自らを振り返る時間にもなりました。今の時代、「自分さえよければいい」という自己中心的な人たちが残念ながら増えてきています。小学校時代に、子どもたちがこのような主題の劇を見られることは大変ありがたく、価値のあることだと思います。本当にすばらしい劇でした。ありがとうございました。
・どの子もいい表情で夢中になって見ていました。1時間あきることなく集中していたのは、劇に引き込まれていたからだと思います。
・初めて生で劇を見た子どももたくさんいましたが、歌声の迫力、様々な楽器の音、効果音のおもしろさを気に入り、また劇を見てみたいと感想を持つ子どもがたくさんいました。
特別支援学級の2年生の児童も「からすがバタバタバタバタ」「たいこ」「楽しかった」と言っていました。普段の言語があまりない児童ですが、とても楽しく見せていただいたようで、教室に戻ってきてからも、少し興奮気味でした。私もすご〜く楽しく見せてもらい、あんまり集中して見たので何だかその後ボゥ〜としてしまいました。演劇をして下さる方々の姿の一生懸命さは心を打たれるものがありました。

静岡県藤枝市 H小学校


大変お世話になりありがとうございました。少ない児童数での公演で申し訳なく思うと同時に、少人数だからこその感動を味わうことができ感謝しております。劇が終わった後、子どもが「(たんぽぽ劇団の人に)また会える?」とお別れを惜しむように聞きました。物語のよさとともに劇団の方たちの熱意が子どもたちに伝わったことを感じました。また、「私も大人になったらたんぽぽ劇団の人になりたいな。」という声を聞きました。感動的なお話だったとともに子どもたちの素直な一言も劇団の方々のおかげだと感じました。自分も最後のお話で泣きそうになりながらしました。
また子どもたちは、今後も様々な表現の場を体験していくことになります。その点においても声の出し方、話し方と、得るものが多かったです。

静岡県静岡市 K小学校



現在上演中の作品



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